" 『手に職』ってどういうこと? "
2014年7月26日(土)に高校生と働く大人の対話の時間「第8回 リアルしごとびと」を開催しました。今回は宝山ホールにて高校生を対象に「『手に職』ってどういうこと?」をテーマに鹿児島の第一線で活躍する職業人8名をお招きして実施しました。(前回は2014年3月22日に実施しました。詳しくは「リアルしごとびと」サイト開設イベント第2弾をご覧ください。)
イベント趣旨説明
「しごとびと」について
今までの中学校とか高校のいわゆる教育というのは、どうしても「よりよい高校」「よりよい大学」という偏差値中心とした進路選択というのがこれまでの日本では続いてきた。それでは生徒の皆さんの本当にやりたいことのお手伝いが出来づらくなってきているのでは?と気づいたのが今から約6年前でそれから「しごとびと」という冊子を作ったり、ホームページに大人のインタビューを載せたりして、もちろん勉強も大事なんだけれどもその先でどういう仕事が今の中にはあって、どのような人達が鹿児島で活躍していらっしゃるのかということを直接、生徒の皆さんにお伝えしたい。そのように思ったのが、我々が「しごとびと」を手掛けている理由です。
「リアルしごとびと」とは
鹿児島のいろんな働き方をしている大人を紹介し、学生の皆さんと直接対話をしてもらうイベントです。
「手に職」とは
- 国家資格として認定されており、その資格を取得しないと仕事に従事できないお仕事
- 専門的な職業で特殊な知識や技術がないと従事できないと思われるお仕事
※「しごとびと」スタッフもお話を聞いてみたいと思った講師の方をお招き致しました。
本日の「リアルしごとびと」の目的は3つ
- 「働くこと」を考えるきっかけ作り
- 「手に職」な大人の働き方を学ぶ
- 自分の「働く」を考える
第1部 ショートプレゼン
講師自己紹介、いまの仕事を一言でいうと?、その仕事についたきっかけは?、あなたにとって『手に職』とは?など、共通のテーマのもと各講師によるショートプレゼンを行いました。
架け橋。
宅地建物取引主任者
揚村 貞貴 氏
その仕事についたきっかけは?
回答が幼稚に思われるかもしれませんが「父に憧れて」です。父親が不動産業をしていまして、父親の背中を見て育ったものですから、小学校頃には劇で「将来は不動産業者になる」というようなことを言ってました(笑)
会社で従業員が意欲をもって働けるようにお手伝いすること。
社会保険労務士
江原 充志 氏
その仕事についたきっかけは?
僕は独立をしたかった。初めは会社に勤めていたがうまくいかず、自分で何か事業をしたいと考えるようになっていました。徳島県出身で鹿児島で知り合いもいないし、お金もないことから国家資格を取得して手に職を付けようと考えた。
時間も売る。
旅行業務取扱管理者
大八木 昌宏 氏
その仕事についたきっかけは?
私は職業で何がしたいか明確になかったので、それじゃ営業をしようと考えました。そのときに売るものを何か縛られたくないと思って「自分で作って自分で売れるものは?」と考えた時、旅行だったら自分で作れると思い、今の仕事を選びました。
Dr.のアシスタント。
歯科衛生士
加藤 智恵 氏
その仕事についたきっかけは?
子どもの頃に通っていた歯科医院で歯科衛生士さんと歯科医さんがすごく優しかったので自分もなりたいと考えるようになった。高校は神村学園に行きました。卒業後は歯科助手して働くことはできますが歯科衛生士になるためにはその上の専門学校に通う必要があった。
"やさしさ"と"根性"が必要な仕事。
動物看護師
渋谷 一乃 氏
その仕事についたきっかけは?
飼っていた猫(名前:コーラ)が1歳半で病気になり、動物病院に連れて行きましたが、余命3ヶ月と宣告され、病気の説明をしてもらったが何を言っているのかが分からず、これはもう自分で看護師になるしかないと前職(アパレル関係)を辞めて動物病院で仕事をするようになりました。コーラは看病のかいあって14年間生きて長生きすることができました。
食と健康。
管理栄養士
立石 百合恵 氏
その仕事についたきっかけは?
私の場合は中学のころから漠然と親元を離れるまでには手に職をつけたいと考えていました。ただ最初から管理栄養士になりたいと考えていたわけではなく初めは普通の事務の仕事をしようと思って高校では簿記とか珠算を勉強していた。それから突然進学したいと思うようになり、進学するなら職業を決めようと思って進路指導室で職業案内書の中から管理栄養士を選択して進路を決めました。
お客様の課題をどう解決するか考える仕事。
システムエンジニア
永田 司 氏
その仕事についたきっかけは?
やっぱりパソコンが好きだからというのが一番なんですが、他にはパソコン1台と自分の頭1つで「ものを創造できる」というところに魅力を感じます。独立したきっかけは大きい企業になるとシステムも一部にしか携われなくなり、全体をふかんして全てに携わることが出来なくなった。それをするには独立するのがいいと考えたからです。
薬のプロ。
薬剤師
宮之原 麻里 氏
その仕事についたきっかけは?
私は学生の頃から薬剤師になりたいと思っていたわけではなく、「親の薦め」で選びました。母がいつも手に職を付けた方がいいよと言っていたので高校のとき理系に進んでいた私はそのまま親の薦める薬剤師を選択しました。
第2部 対話の時間
ショートプレゼンを聞いてもらった参加者にもっと話を聞いてみたい講師の方のところへ集まってもらい、グループ対話を行いました。
グループ対話は前半、後半の2回に分けて行いました。
グループ対話(前半)
・女性講師(薬剤師、歯科衛生士、管理栄養士、動物看護師)
グループ対話(後半)
・男性講師(システムエンジニア、社会保険労務士、旅行業務取扱管理者、宅地建物取引主任者)
第3部 フィードバックの時間
参加者が意見・感想を共有する時間を取りました。
※下の写真は講師の方が今日の感想を述べている様子です。
今後もこのようなイベントを継続的に開催していく予定です。ご案内はホームページにて行います。
メール等でのご案内が必要な方は「しごとびと」お問い合わせフォームよりご連絡ください。